それからというもの、良樹と私は順調に付き合っていた。

仕事が一段落した頃、一緒に住むことも決まり、その日を迎えた。

小さなアパートの中に、こんなにも荷物があったのかと、良樹は驚いていて、私は笑わずにいられなかった。

一通りの荷物を運び終え、必要最低限の荷ほどきが終わった頃には、すっかり日も暮れていた。

夕飯は簡単に済ませ、お風呂に入り、早々にベッドに潜り込んだ。

良樹に抱き締められると、本当に、こんなに幸せでいいんだろうかと思わずにいられない。

これからは、ただ、毎日が楽しいんだろうなと思いながら、眠りについた。

眠りについた私の頭を優しく撫でた良樹もまた、幸せを噛み締める。

結愛を失うことは、自分の半身を無くすくらいの想いを抱くとは、自分でも驚かずにいられない。

こうやって抱き締めてる今も、突然結愛が消えてしまうんじゃないかと思うと、無意識に抱き締める腕に力が入った。

すると、寝苦しくなった私がううん、と身悶えすれば、良樹はハッとして腕の力を緩めた。

そして自分の行動に驚き、困ったような笑みを浮かべると、もう一度優しく抱き締め直して、眠りについた。