〜隼平side〜
ここ最近美月に元気がない
まさかこの前言ったこと気にしてるのか?
でも美月はそんなに後ずさりしないタイプだし...
まさか、な、、?
「おい」
心配になって美月のことを呼ぶが返事をしようともしない
俺、何か怒らせるようなことしたかな?
「何怒ってんだよ?」
「別に?怒ってないよ」
「じゃあ、何で最近そんな元気ないんだよ」
「あたし、そんな元気ない?」
「ねーよ!」
また無言
そんな俺と話したくないほど怒ってるのか?
やっぱり、あのことが原因なんじゃ、、。
それ以外思いつかねーし!
「「...あのさっ!」」
「「ごめんっ!!」」
え?
なんで美月が謝ってんだよ?
「ごめんね。最近態度悪くて、、、。でも、別にしゅんちゃんに怒ってたわけじゃない!ただ、、、」
ただ?ただどうしたんだよ?
「ただ、、、。気になることがあって」
「ん?どうした?」
「その、しゅんちゃんのファーストキスの相手って、、、誰?」
あ、、やべ泣きそう、、、
俺が説明する前に美月のプライドはプツンッと切れていた
「ねぇ、誰なの〜?小学校の時に1番にモテてたみゆき?それとも中学2年生のときにしゅんちゃんとちょっといい感じになってたさくら?まさか高校に入ってあやなとしちゃったの〜?」
大泣きをしながら今までの疑問を全部俺にぶつけてきた
何でこんなにかわいいのか
美月が泣いてるのは俺のせいなのに
かわいくてかわいくて仕方ねぇよ
すると俺は美月の言葉を遮るように美月を力一杯抱きしめた
細くて力をすこしでも入れたらすぐに折れてしまいそうな体を
美月の不安がなくなるように
優しく包み込むように