〜隼平side〜


それは俺らがまだ7つの頃




きっと美月はもう覚えていない







俺はずっと密かに想いを寄せていた女の子にキスをしてもらった








それは強くて小さくてかわいい
俺の大好きな女の子












その女の子の好きなおままごとを俺が相手をしてやったとき、いつもは犬役をやらせるのに今日はあたしの旦那さんをやれと言う









嬉しかった












"旦那さん"













その言葉に照れていた俺はきっとかわいかっただろう








俺はその女の子にお父さんから借りたのであろうネクタイをさせて、仕事から帰ってくる俺を「おかえりなさい!」と出迎えた











「ただいま!」

「今日はご飯にする?お風呂にする?」

「ん〜、美月のちゅーがいい!」











まだ幼かった俺は冗談半分でキスをせがむと美月からオレにキスをしてきた











俺はその小さな女の子にはじめてのキスを奪われた