そして部活が終わり、大輝先輩を家まで送って行った
「また帰り遅くなっちゃったな。ごめんな?俺のせいで。」
「先輩のせいじゃないです!あたしの責任です!」
「やっぱり暗いし危ないから、送ってくよ」
「その必要はないです。」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた
きっと、大好きな人の声
いつどんな時も考えてしまう人声
「しゅんちゃん!?」
「大輝先輩、俺がこいつ送ってくんで心配しないでください。大輝先輩は家でおとなしく寝ててください。じゃあ」
そう言ってしゅんちゃんは私の腕を掴んで家の近くの公園まで連れて行った。
心臓が、、苦しい、、。
やばい。破裂しそうだよしゅんちゃん
「...。」
「しゅんちゃん?どうしたの?」
「どうしたのじゃねぇよ」
「え?」
何か、怒ってる?
「お前、簡単に男に近寄りすぎ。ついこの間出会ったばっかのやつにあーんなんてしちゃってさ、家まで行って、男なめてんの?」
「みてたの!?」
「見えちゃったんだよ。みたくもねぇもん。」
「それに大輝先輩はそんな人じゃない。あたしが怪我させちゃったから何かできることはないかって言っただけ」
「じゃあこれからはもう無しな」
「なんでしゅんちゃんに命令されなきゃなんないの?」
「限界なんだよ」
「何が?」
そう言った瞬間しゅんちゃんがあたしの手を引っ張って抱き寄せた
「お前が俺以外の男と一緒にいることが限界なんだよ」
そのしゅんちゃんの声が抱き寄せた手が何よりもあたたかくて泣きそうになった
「つまり?」
「あーーー!!もうつまり!!美月のことが好きでしょうがねぇって言ってんの!これで分かったかよ!」
もう、本当に、、、大好き!!
「十分伝わったよ!!あたしもね、しゅんちゃんのことが好きだよ!多分、ずっと前から」
そう言うとしゅんちゃんは微笑んで
あたしに聞こえるか聞こえないかくらいの声で
「俺のが先だよ」
そう呟いた