「うん、私も琉聖の家でお世話になりたい…けどきっと明日熱が下がらなくて学校を休んだらイトコが心配して家に来ると思うんだよね。それでここに居なかったら心配するから」


私が学校に来ていないって事を知ったら、きっと聖は学校を早退してでもここに来そうだ。


むしろ風邪を引いてるなんて知ったら凄く心配しそう……



「なるほど、そういう事か。それは家空ける訳にいかないね」


「何で?僕らと一緒にいるって言えば良いじゃん」


悠真の言葉に対して佑衣はキョトンと不思議そうな顔をする。



「お前な、俺らは族だそ。そんな事身内に言ったらヤバイだろうが」


「あ、そっか!!」


呆れた琉聖にそう言われ、佑衣は納得したように頷いているけれど、私は別に彼らといる事を隠したいわけではない。そもそも周りから隠したいんだとしたら一緒に街なんて行かない。


だけどそれは聖に限っては例外で……

むしろ今まで全くバレて居ない事が不思議なほどで……