「でも、頼れとか言っときながら結局お前を一人にしてそんな顔させてる自分に一番腹が立つ」
「……りゅ、せい」
琉聖は深く眉間にシワを寄せると、私を見下ろしながらそっと頬に手を置いた。
「かなり熱いな。馬鹿のくせに風邪なんか引きやがって」
怒っていたはずの顔を緩め眉を垂れ下げると、切なげに影を落とす。
「琉聖、私は…馬鹿だ」
「あぁ、そうだろうな」
「悠真にも、佑衣にも…琉聖にも悲しい顔をさせて…馬鹿だ」
「だったらもう、一人で何でも解決しようとするな。俺達がいるっていい加減分かれ」
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