悠真はいつも優しくて穏やかで、いつだって頼りになるそんな人だ。


だからつい私も甘えがちで、何度も悠真に助けてもらってきた。



「俺さ、中学の時凄い馬鹿な事ばっかしてたんだよ。学校の誰もが口を揃えてアイツは問題児だって言うくらい」



だから、悠真の一言目がまさかそんな言葉だった事が物凄く意外で驚きて思わず軽く目を見開いて悠真を見つめると


そんな私に気がついた悠真はフッと可笑しそうに笑って目を垂れ下げる。


「まぁ今も族に入ってる時点で良い子ではないんだけど」



確かに。言われてみれば…つい悠真の爽やかで甘いマスクのせいで彼が暴走族だと忘れがちだが間違いなくシルバーナイトの幹部なんだった。