悠真も、琉聖も…二人とも私をいつも助けてくれる。それなのに私は…上手く頼る事も出来なくて、いつもこんな顔ばかりさせてるな。



頭が痛い。

熱のせいだろうか……それとも泣くのを我慢しているせいだろうか…


一瞬やけに身体が重く感じで、思わずグラリと力が抜けていく。



「莉愛ちゃん!大丈夫!?」



そんな私の身体を悠真がさかさずガッチリと支えて何とか転ばずに済んだ。


「ごめん…大丈夫、少しクラっとして」


「大丈夫じゃないよ。身体すごく熱い」


「普段あんまり風邪引かないからかな、慣れてないだけだよ」



小さく笑いながら悠真を見上げると、悠真は眉毛を垂らしながら私を心配気に見下ろしていた。



「ほら、足元フラフラ」


「本当だ…酔っ払いみたいだね」


「とりあえず部屋まで送って行くから、早く横になった方が良い」


「うん、ごめん」


悠真に身体を支えてもらいながら歩く。ほかのシルバーナイトのメンバー達はそんな私達をマンション入り口の遠目から心配そうに見つめていて、とても申し訳なく思った。