いつもの優しげな顔は、眉間にシワがよりどこか泣きそうに見えて……



「…ごめんなさい」



私はいつも何度も同じ事を繰り返す……
皆んなに迷惑をかけて困らせて心配させて…
全く成長していない。



「いきなり居なくなるから心配した、何処に居たの」


悠真の後ろには数人のシルバーナイトのメンバー。新の言う通りやっぱり皆んな私を探してくれていたんだ。



「具合が悪くなって…それで、道で助けてくれた人がいたの」


「具合?それで一人で帰ろうとしたの?今は体調大丈夫?」



雨に濡れたままになっている悠真に傘を傾けると、悠真は私の手を引いてマンションのエントランスへと入っていく。



「うん、少しだけ熱あるけど大丈夫」



こうして心配してくれる人に、嘘を付いているのはとても心苦しくて…バツが悪くて…胸が突っ返そうになる。



「じゃあ早く部屋で温まらないと。今梓達にも莉愛ちゃんが見つかったって連絡するから」



え、梓達に……



「皆んな今頃街で莉愛ちゃんを探してる」


そう…だよね……でも連絡したらここに梓が来るってこと…?


「悠真…あの……」