いつの間にかインターフォンの音が鳴り止み、少ししたころ。




バンッと物凄く大きな音がして、それに反応している暇もなく…身体を包み込んでいた布団が一気にはがされた。



あわてて目を開けば、目の前の梓は迷惑そうに顔を歪ませた後大きな舌打ちを鳴らす。



「あー!!やっぱり二人でいるー!!」



いつも聞いている元気な声が部屋中に反響して…上半身を起こしてそちらへと振り返ると、少しだけ拗ねたような表情の佑衣がいた。



「……佑衣」



その後ろには困った顔をした悠真と、明らかに不機嫌丸出しの琉聖。



「いつまでたっても梓も莉愛も来ないから心配してたんだよ!というか俺もお泊りしたかったー!!」



寝起きの頭のせいか、いまいち状況が理解出来なくて……だけれど梓は慌てる様子もなく私からそっと身体を離すとベッドから起き上がる。



スラリとした身長も、無造作になった鮮やかな白銀も…朝から色気は抜群なのに、かったるそうに歩き出すとそんな三人をスルーして部屋から出て行く。