なんで恭哉君が怒ってるわけ!?


それに何で私怒られてるの…!?





別に恭哉君が怒ることなんて、何もないと思うんだけど?





そんな恭哉君の態度に、首を傾げるしかなかった。





「だから恵那はお人好しすぎるんだよ。もっと危機感持てよ」


「さっきからなんで恭哉君、そんなに怒ってるわけ!?私、何か悪いことした!?」





つい、恭哉君に対抗するよう声を大きくしてしまう。





あんなことがあったばっかなのに…


なんでもう少し、気の利いた言葉くらいかけてくれないのよ。





思わず涙が出そうになる。





だめっ…!絶対泣かない…!





布団をギュッと握りしめ、涙を堪える。





「おい恵那」