「お前、嘘つくのほんっと下手だよな」


「へ?」





驚いて顔を上げると、恭哉君と視線がぶつかる。





「俺に隠し事はすんな」





「…っ」





恭哉君の瞳は全てを見透かしているようだった。





恭哉君に嘘は通じない。





本能的にそう直感した。





「じ、実は」





私は観念して本当のことを話した。





本当は恭哉君にはあんまり言いたくなかったんだけど。





だって間接的には、恭哉君も少し関わってるわけだし。


変に責任感じてほしくないし…。