恭哉君に促され、私たちはベッドへと腰かける。





なんだろう。


なんか変に緊張しちゃうっ…。





恭哉君とベッドに座ってると、あの時のことを思い出すっていうか。





「おい、まだ髪に泥ついてるぞ」


「えっ、どこ?」


「…ったく」





恭哉君は私からタオルを奪うと、髪についた泥を優しい手つきで取ってくれたのだった。





「あ、ありがとう」





なんか、すっごく恥ずかしいんだけど…!?


なんでこんな状況になっちゃってるの…!?





私は恥ずかしさから目を合わせることが出来ず、ギュッと下へと俯く。





「とりあえず、さっきのことだけど」


「う、うん」


「なんであんなことになってたわけ?」


「いやだからそれは、ちょっと喧嘩しちゃって…」





…まあ本当は喧嘩っていうか、一方的に八つ当たりされただけなんだけど。