友達ならこの子を止めてよね…!


絶対これやばいやつだよ~…!





なんてことを思いながら、逃げるため足を動かそうとする。





しかし…





あれっ…


なんで、足が動かない。





全身が寒さや恐怖で震え、思うように動かなかったのだ。





それでも女の子は、その歩みを止めることなく、とうとう私の目の前へとやってきた。





「ねっねえ!一旦落ち着こう!?こんなことしたら、絶対後悔するから!」





私の必死な叫びは全く聞こえていないようだった。





女の子は最後にニヤリと口元を歪ませると、持っていたシャベルを私目掛けて振り下ろしたのだった。





もうダメだ…!


殴られるっ…!





私は反射的にギュッと目を瞑り覚悟を決めた。