「きゃっ!」





ぐしゃぐしゃな土の上に倒れる。





飛び散った土が制服や顔、髪の毛などを汚す。


そんな私に追い打ちをかけるように雨は容赦をしない。





「あははははっ!いい気味ね!頭を冷やして反省しなさい」





いった~…


もう少し手加減してくれてもいいのに!


なんで私、こんなことになってるんだか。





泥を手で払いながら、よろよろと立ち上がる。





…寒い。


このままじゃ風邪ひきそうだ。





女の子たちは私の姿を見て、大いに喜んでいた。





ほんと、性格悪いなあ、全く。





…そうだ、思い出した。


あの子たちって、確か前に恭哉君が鬱陶しいって言ってた子たちだ。





そっか、相手にされなくなって、私に八つ当たりしてたってことね。





「そんな汚い姿じゃ、教室にも戻れないわね?あー可哀想に」





私は静かなる怒りをグッと拳を握りしめ堪えていた。