ひっ、ひいいいぃぃ!


こ、怖すぎ…!





なんでこんなことになってるの…!?





美冬と女の子たちの間で、火花が散っているのが分かる。





「わっ、分かった!分かったから、とりあえず落ち着いて?」


「恵那、別に言うこと聞かなくていいんだよ」


「ちょっと話してすぐ戻ってくるから大丈夫!」





心配そうな目を向ける美冬を安心させるようわざと明るく振舞う。





…まあ、ちょっと怖いけど。


美冬に迷惑かけたくないし、少しくらいなら。





「…分かった。じゃあ、待ってるね」


「うん!また」





こうして私は女の子たちの後をついていき教室を後にした。





廊下の窓から見える外は、暗い雲に覆われ、雨が威力を増してているようだった。





そして女の子たちは、体育館へと繋がる渡り廊下で足を止めた。