「お前、大丈夫か?」



顔を合わすなり、お兄ちゃんは訊いた。



にやけている事を言っているのか、昨日部屋に駆け込んだ事を言っているのか。



上機嫌な私はいい方にとっておく。



「大丈夫。
昨日はゴメン、ちょっとあってね。」


「高内とデートだったんだろ。」


お兄ちゃんはコーヒーを飲みながら、サラッと当てる。



「なっ、なっ、なっ…!」


「高内から報告あった。」



高内?



なんで?



コイツら私に内緒で連絡とりやがって!



なんか違う意味で高内に会いたくなってきた…。