「…嫌か?」



あわてて否定する。



「違う!

…恥ずかしいだけ。」


「お前、自分からつないだ俺はどうなんだよ。

スッゴい勇気出したんだからな。」



また高内は赤くなる。



「ありがと。」


「何が?」


「手、つないでくれて。
嬉しい…。」



高内はフイッと横を向いて、ギュッと手を握ってくれた。