顔を赤らめて、高内は顔を背ける。



ふいに、手が差し出された。



「ん。」


「どうしたの?」


「手。」



そう言って、高内は私の手を掴んだ。



今度は私が真っ赤になった。



「別につないでもいいだろ?
俺ら付き合ってんだし。」


「うん…。」



俯いて返事をした私に、高内は怪訝そうな顔をする。