高内はムスッとして、入場券を買った。



「高内、怒らないでよ。」


「…せっかくだから、俺は綺麗な写真を残したかった。」



歩きながら高内はボソッと呟いた。



いや、インスタントカメラもまあまあだけど…。



「高内、最近素直になった?」


「黙れ。」



えへへ、と笑って、私は高内の隣に並んだ。



「何気に可愛い。」


「黙れ。」