「瘋人が酷いんだよ。」


「悪かったって。」



言いながらポンポンと私の頭に手を乗せた。



これで機嫌が直る私も私だけど。



瘋人はしばらくソワソワしていた。



なんだろう?



「ん。」



真っ赤になって、瘋人は小さな包みを突き出した。



「何コレ?」


「ん。」



瘋人は答えず、取るように促す。