それ以上なんて言っていいかわからず、私は二階に上がった。



「大学…。」



部屋のドアをバタンと閉め、呟いてみる。



お兄ちゃん、大分悩んだんだろうな。



人間不信になりかけだったのにすごい決心。



素直に感心する。



私は来年に迫った就職の為の勉強を始めた。