「アンタらキモいよ。」



いつの間にやら先生が教室に入って来ていた。



「女同士で何やってんの。」



言いながら茶色に染めた長髪を掻き上げた。



「先生、友情だよ。」


「そうなの?
あたしてっきり…。」


「「先生?!」」



私達が声を怒らせると、首をすくめて前に歩いて行った。



「相変わらずだね、先生。」



梨絵は笑って教室に戻って行った。