私はトゲを隠しきれず、高内は気まずそうに顔をしかめた。



「ゴメン、高内。」



高内は少し戸惑って、私の頭に手を置いた。



「この後、どこ行く?」



高内が話題を変えた。



「えっ?
お昼食べるだけじゃないの?」


「…初デートだろ?」



高内は少しむくれて言った。



「うんッ!!」



嬉しい!



高内から言い出してくれた!



自然と頬が緩む。