「えっ!?
本当に君のママが…?」

ブルーの綺麗な瞳が驚く。

「ええ、そうよ。
ママがジョエルに会ってみたいって!ふふふ。
駄目かしら?」

「そんな!とても光栄だよ。
君のパパとママとランチが出来るなんて嘘みたいだ!」

「ジョエ…」

キャリーは躊躇った。
父親のことを、どう説明するべきなのかを。

「ジョエル…ランチは貴方とママと私の3人なの…。
パパは…あの…何て言うか…」

俯きながら話すキャリーを見て、ジョエルは言った。

「僕なら大丈夫。気を遣わなくて良いんだよ。
今はまだ仕方ない。
いつか必ず、君のパパに認めてもらえるような人間になる。
だから、気にしないで。」

「ジョエル…」


“きっと素敵な方なんでしょうね”

キャリーは、ナタリーの言葉を思い出していた。