「璃麻ちゃんでしょ?」

画面をみた千鶴は確信していないが、予想は着いているみたいだ。

あたしが気になったのは、”璃麻ちゃん”だ。

漣がメールをみただけで、そこに急ぐぐらい大切な女の子なの?

そんなに、顔を歪まさなければいけないの?

「その、璃麻って人、誰なの?」

……聞いてしまった。まえに、追求するなみたいなことを訴えられたのに。

気になって、仕方ない。

「お前は首突っ込むな、」

地を這うような低いこえで、遙真 はあたしに言った。

「……どうし、て?」

どうして、あたしはきいてはいけないの?

あたしをあなた達のもとへ引き込んだのは、漣達じゃない。

どうして、そんなに冷たいの?

「……お前には、関係ないからだ。」

そう千紘が言った途端、トラウマを再び垣間見たような衝撃をあたしは受けた。

一緒にいるのに、関係ない………?

「……千紘、そんないいかた……。麗薇、気にすんなよ。」

大河が必死であたしと千紘をなだめている見たいだけど、あたしにはそんなもの聞

かない。

1度と壊れたおもちゃがもとに戻らないように、あたしの心も今壊れてしまいそうだ

から。