扉を開ければ、規則正しい呼吸の音が聞こてくる。

「…麗薇……」

彼女のなまえをつぶやき、頭を撫でる。

リラックスして眠る彼女。

”愛してくれるか”、”信じてくれるか”、”1人にしないか”。

彼女は俺にこんなことを聞いてきた。

だれでもなく、直接的に俺に聞いてきた。

愛されたいのか?

愛されかたを知らないのか?

疑問は深まっていくけど、知りたいこという気持ちのほうがいまは大きい。

知っている部分よりも、謎が多い彼女。

なんの夢を見ているのだろうか。

すこし、口角が上がっているとおもう。

俺の夢を、見ろよ、麗薇。