「ねえ、麗薇。僕達は離れていかないよ?」

その保証は、ある?

みんな、言うの。離れていかない、と。

でも結局離れていく。あたしを罵って。

「そんな、嘘いらないの。あたしが欲しいのは愛だけなんだから……」

あたしを孤独にしない愛がほしい。

1人歩いて行ける強さがほしい。

全部、あたしに無いものだ。

「おい、今の言葉は嘘じゃねぇ。」

少し怒り気味の漣。

千鶴の言葉を否定されたのがイヤなんだろう。

あたしの背負っておるものってなんだろう。

……嗚呼、あたしほんとに情緒不安定だな。

怒ったり、泣いたり、笑ったり。

いろんな感情が入り交じる。

「ねえ、漣。」

あたしはうつむいたまま、漣に近づいていく、

そして漣の胸板にあたしの顔を付けた。

「漣は、あたしを愛してくれる?あたしを信じてくれる?

1人にしない?孤独にしない?」

どうして漣にいったのかは分からない。

きっと誰でもよかった。

千鶴でも、千紘でも、遙真でも大河でも。

あたしの心を埋めれるならば。