「ん、」

また、あたし意識飛ばしたんだ。

ほんと弱い。ほんと脆い。

どうしたら、強くなれる?

辺りはまだ暗くて。きっと夜だ。

なんか大きな話し声も聞こえる。あたしはなんかどうしたらいいかわかんなくて

声のする方へ行った、

あたしは茶色のドアの前に立つ。

「あ、あいつ、また倒れたんだって……?」

遙真の、珍しくすこし焦った声が聞こえる。

「麗薇、やばいんじゃないの?」

千紘まであたしを心配している。

彼らは分かってるのだろうか。

あたしが”過去”で意識を飛ばしていること。

「あれ?あなたが麗薇さんですか。」

青の特攻服を着たそのひと。確か、雷神だったっけ?

きっとお酒だと思われるものを沢山持って、ホール側の階段からあがってくる。

「はい、そうです、けど。」

こんな簡単にあたしの名前教えていいのかな、

まあ、この人はあたしの名前知っていたみたいだし。

「幹部室、入らないんですか?みんな飲んでますよ?」