捨てるぐらいなら、初めから愛さないで欲しかった。なんて、嘘____。



授業なのに、なんにも聞いていなかったあたし。

ノートはもちろん真っ白。

この教室には、大河はいない。

もちろん、総長の漣斗というひともいない。

空いているとなりの席は、何故か寂しく感じてしまう。

頬杖をついて、曇っている空をみる。

ねえ、雲。

あたしの心と以心伝心してるわね。

なんて、おかしなことを考えながら。

あたしの心はどんよりだ。

もうすぐ、おおきな雨を降らしそう。