『もし、居場所がないならこい。

お前が1番だと思える居場所を作ってやる。』

静かだったそこに、バイクの音が響いた。

そして、そのバイクはあたしたちがいる公園の前にとまった。

バイクからの光でハッキリとみえる。

あたしに初めて喋り掛けて来た人はミルクティー色の髪をしていた。

そして、見惚れてしまうほどのイケメンだった。

纏うオーラも完璧だった。

そのほかの人達も茶髪とかの髪色をしていた。

『おい、ツカサおせーよ。』

1人がツカサと呼ばれた人の頭を叩く。

『憂がうっせんだよ。』

あー、だり。

そういって、その人はタバコをふかす。

見た目は高校生ぐらいなのに、タバコを吸うのはいけないっておもったけど、

”自由だ。”そうおもった。

何にも縛られない。

いいな、っておもう。












楽しい記憶も、辛い記憶があれば薄れてしまう。

そんなものだ。

どんなに楽しくても、おおきな”苦しい”があればそちらが大きくなってしまう。

ホントは、悲しかった。

”居場所”を作ってくれた人達だから。

感謝していた。

”あたしを愛してくれてありがとう”、と。