「あれ、麗薇来てたんだ。」

今日初めて教室にいくあたしを出迎えたのは、ココ最近で仲良くなった菜月、とい

う女の子だ。

サバサバしていて、話しやすい。

でも、二人とも一線を引いている。

”知り合い以上友達未満”ぐらいの関係だ。

あたしはもう、あんなになりたくない。

だから、もう仲良の良い友達は作らないって決めた。

そんなあたしの様子に、菜月は気づいている様子だった。






「『懐かしい人を、思い出したから』か。」

屋上に消えた総長のつぶやき。

「おもしれぇ。」

それは、ハッキリ幹部に響いていて。

その瞬間、ギラりと瞳が光った。