それからご飯をたべて、ビーチバレーをしてドッヂボールして遊んだ。

日が暮れる頃、あたしたちは旅館に戻ったのだ。

「あ、あたしは温泉にいってくるー」

夕食について聞かれたので、あたしは温まりたくて温泉に急いだ。

広くて大きい旅館だから迷いそうになったけど、地図が助けてくれた。

「おっきぃー!」

綺麗な石で出来た温泉に、外を眺められる露天風呂。

あたしは露天風呂に急ぐと、夜景を眺めた。

数々の光る星と、三日月。それからライトアップされたビルと月夜に照らされた海

感謝してる。あたしを、こんなところに連れてきてくれるなんて。

あたし以外のお客さんは余りいない。だからほぼ貸切状態だ。



遙真みたいに、誰かに全てを話すことができれば、少しは楽になれるだろうか。



ねえ、唯莉。

あたしとみんなの関係は相変わらずよくわからないけど、あたしは仲間だと思っている。大切な人たちができたんだよ。

唯莉を無くしてから知らなかった気持ちを、また取り戻すことができたの。

早く過去におさらばして、みんなともっとずっと一緒にいたい。

だから___。

見守っていてね。



亡くなった人はいつか星になる。

キラキラと輝いて、あたしたちを見守ってくれる。昼間でも、夜でも輝き同じ。

見えていないだけで、本当はどこがで輝いている。

あたしはお風呂にしばらくいると、上がった。