「ねえ、そういえば、璃麻のことってどうやって解決させたの?」

あの子はちょっとやそっとでは納得しないと思うけど、と付け足す。

ソファで優雅に紅茶タイム、というときにあたしは大河に捕まりおしゃべり地獄にハマっていた。

ほんとうに大河はよく喋る。……まるで、喋っていないと落ち着かないような。

「ああ、璃麻のことはよく分かんねぇんだよ。」

大河は真面目の声トーンに変わり、ココアを1口のんだ。

「わかんないってどーゆこと?」

あたしはまっすぐに大河を見つめ直した。

そこにいたなら、分からないなんてことはない。…………はず。

「なんか誰かから電話かかってきて、それに出てから帰っていったんだよ」

あたしはえ、と声を漏らした。

……まさか、琉と璃麻が繋がっているとか?

あたしを陥れるためのちょっとした罠?

ちっともわかんない。

琉が何を考えているのか、なにをしたいのか、ほんとうにあたしを探しているのか


もう、あたしたちは関係のないのだから、いまさらあたしに近ずかないでよ。

あれだけ、あたしを否定したのに。

亜衣梨を愛していると会ったのは、琉なのに。