「去年は離れちゃったから安心したー」


「他には誰か同じクラスで知ってる人いる?」


「うん、マヤとミナミと雅が同じクラスだったよ。」


……雅が同じクラスか。


美沙は私達の事情を知っているからか、どうにかなるという意味を込められて肩を叩かれた。


「……ありがとう」


「ふふふ」


美沙は上機嫌だ。


最寄り駅がマヤと美沙と菜摘ちゃんは同じでとても仲が良く、毎日一緒に通学しているらしい。


「良かったね、美沙。」


素直に思ったことを口にする。


「うん、本当によかった!」


「美沙!おはよ!」


「あ、マヤー!」