「分かりました。」


「ありがとうございます。

……私も馴染めるように頑張ります。」


もう馴染めるわけがないのに。


頑張ることが分からないなんて言いながら、自分だってその言葉に甘えているだけなのに。


「失礼します」


すぐに部活に行く気になれず、階段を上がって教室に戻った。


窓からちらちら練習風景が見える。


……私は、どこで間違えてしまったのだろう。


なんで、嫌われてしまったのだろう。


なんで、私ばっかり。


……辞めたい。


もしも最初の一ヶ月をもっと頑張っていれば、こんなことにならずに、もっと友達がいたの?


もう取り返しがつかない。


戻れない。


私は、もう汚い。


いつの間に、こんなに汚れてしまったのだろう。


いつの間にか、涙は出なくなった。


今日だって、泣きながら話すかもしれないと思ってタオルを持っていったのに、一切出なかった。


カラッカラに乾ききっていた。