……もう限界かもしれない。


授業中にもかかわらず、ため息が零れる。


隣の子がちらっとこっちを見たけれど、そんなことに構っていられない。


もうぼろぼろだ。


今日、言ってしまおうか。


辞めたいって。


ちょうど、新しい部活に入らないかと勧誘されているし。


新設の部活なら、辞めて入っても問題ない。


学年末考査の近い数学の授業中、考えついた。


なんでこんな簡単なことに気づかなかったのだろう!


辞めれば、楽になれるのに。


なのに、私は馬鹿みたいに続けていた。


ここ半年、ろくに眠れなかった。


寝ても覚めても部活のことばかり考えてしまい、部活が休みの日も心が全く休まらなかった。


美沙達と一緒に遊んでも、頭の八割は部活だった。


この前は、夜中に叫んで飛び起きてしまった。


ついに保坂さん達が夢にまで出てきた。


やっぱり夢の中でも私は必要とされていなかった。


眠れやしない。


今日は部活も休みだし、お母さんに言ってみよう。