気付いた時には。…

「あっ!」


あぁ!
やばい、そういえばあたし今、アイスとチョコレート、という爆弾を抱えた女だった!

すぐさま雑誌を戻したが、もしかすると10分くらい雑誌を見続けてしまったような。…


あぁ…波瑠さん、ごめんなさい。
本当にごめんなさい。

もう、ほんと、すぐ。

まじで今、ほんとすぐ向かうので。

心の中で謝罪を申し立てながら、あたしは早足でコンビニから出た。



コンビニ袋を、片方の手に持ち直し、爪先をトントン、と走ろうとする準備をした時だった。


「あっ…」

そんな声が聞こえる。