翌日。

隼人の面会謝絶が解かれたと、再びカズから連絡があった。


お母さんに事情を説明すると、すぐに病院まで車で送ってくれた。

途中で優奈とカズも乗せて、3人で隼人のところへ向かう。


「車を停めたらすぐに向かうから、先に3人で行きなさいっ」

「…ありがとう、お母さん!」


車のドアを閉めて、急いで病院の入口へ走る。



幸い、隼人の検査結果には問題はなかった。

それに、隼人の容態も落ち着いているということで、集中治療室から一般病棟の個室に移されていた。


隼人の病室に近づくにつれて、わたしの鼓動がどんどん速くなる。


隼人に会いたい。

…ずっと会いたかった。


だけど、どんな顔をして会えばいいのか…。


期待と不安が頭をよぎる。


先頭を歩くカズと、その後ろに優奈。