同じ小学校出身のコもそう多くはないから、仲のいい優奈とまた同じになれて、素直にうれしい。


「またよろしくね、優奈!」

「うん!こちらこそ♪」


わたしたちは、1年3組の教室に向かった。



「うわぁ〜…。やっぱり、知らない顔ばかりだ〜」

「…そうだね」


前のドアから顔を覗かせて教室内を見渡してみたけど、同じ小学校出身のコは見当たらなかった。


「かりん、見てっ。席順は、名簿順みたいだよ」


優奈が、前の黒板に貼られていた紙を指さす。

廊下側の列から、あ行の名字が書かれていた。


わたしは、広瀬。

優奈は、堺。


必然的に、この場は席が離れることに。


「…えっと。前から4番目の…」


わたしは席を1つずつ数えながら、前の紙に書かれていた自分の席を探した。


「4番目…だし、ここかなっ」