優奈の言葉に、心が揺れる。


…後悔?

そんなの、――するに決まってる。


わたしはまだ、目を覚ました隼人になにも伝えられていない。

隼人がわたしを忘れてしまっていても、わたしは直接会って隼人に話したいことがある。


『わたしのせいで、巻き込んでしまってごめん。でも、もう一度隼人のそばにいたい』…って。


そのチャンスすらもうないと思うと、きっとこれからも後悔する。

伝えられるなら、今すぐにでも飛んでいきたい。


「でも…」


わたしは廊下にチラリと目をやる。


もうみんな整列している。

あとは、この教室に残っているわたしたちだけ。


「後悔すると思うなら、今すぐ隼人のところへ行くべきだよ!」

「だけど…、どうやって……」

「も〜!つべこべ言わない!!ここは、あたしがなんとかするからっ!」