瞳から逃げるみたいに宏樹のマンションに行った。
宏樹は大学生でデリ車の運転はバイトらしい


『とりあえず、俺はまだ仕事あるから適当に使って良いよ。』


『…ありがと』


『マコちゃん…何でこんなバイトしてんの?』


『…分かんない』


『もっとちゃんと考えなきゃダメだよ。まだ高校生でしょ?』


また涙が出てきた。


『まっ、何かあったら言えよ。ぢゃいってくるわ。』


と言って宏樹は部屋を出た。

優しくされると心が折れちゃう……


ふと思い出した

麗央。

ぶわっと涙が溢れた。


麗央……
会いたいよ