仕事を終えてホテルから出る

宏樹の迎えの車に乗り込んだ。


『マコちゃんお疲れ』

『…うん。今日はもー指名無いでしょ?事務所で寝たい』


『店長が今日女の子少ないから、マコちゃんフリーにも回すってよ』

有り得ない…眠いよ……
疲れたよ…


『………。』


『また友達から店に電話あったよ。サイトに顔出ししない方がいーんじゃない??』


友達って…

多分瞳だ。瞳はアタシがどんな所に居ても見付けてくれる。


鼻がツーンとして、涙が出た……


『………うっ…うぅ…』

『まっマコちゃん!?どした!?』


『…アタシ最低だよ。死にたい…』


『……仕事できねーな…』
と宏樹は言ってケータイを出して店長に電話をした


『店長今日マコちゃん急に生理来ちゃったみたいなんですけど……はい…病院行きたいって言ってるんで…はい今日これであがらせちゃっても…はい。分かりました。失礼しまーす』


『…えっ?』


『マコちゃん実家帰れる?』

アタシは首を横に振った

『じゃ友達ん家とか』


また横に振った


『……じゃどーすっかな…ウチ来るか?』