ーうわぁ、思ってたより広い。

家具も立派だし、キッチンも何もかもが綺麗…

「改めて、はじめまして。美依ちゃん」

「あ…はじめまして。煌埜…先輩」

「先輩か…くん付でもいんだよ?」

「いえ。その年上ですし」

「じゃあせめて敬語だけはやめようよ、ね?」

ドキッ

かっこいい人が笑うとこんなにかっこいいものなんだ。

「う、うん」

「まだ知り合ったばかりで美依ちゃんのこと知らないし、沢山教えて欲しいな。そして少しずつ関係を深めよう、な?」

「う、うん。私も煌埜先輩のこと知りたいし…教えてね?」

「おうっ。じゃあ、これからよろしくっ」

「よろしくねっ」

ーそして今日から、煌埜先輩との同居生活が始まるのだった。