ー突然だった。

「美依ー!」

「んっ…」

誰?休日の朝早くから大声出してるのは…

「寝てないで、起きるんだ!いい知らせがあるっ」

いい知らせ…?ってなんだお父さんか。

「なぁにー、休日なのにー」

「休日だからってあまり寝てもダメだ。」

「えー」

「それより、今日美依の誕生日だろう?」

「う、うん」

そうだった!すっかり忘れてました。

「美依のために取っておきのプレゼント用意してるから楽しみにしてろよ!」

「うんっ」

取っておきのプレゼント…ねぇ。

お父さんがわざわざ私を早く起こしてまで

知らせたかったみたいだし。

少しくらいは期待しとくかっ。

ーこれから何が起こるかなんて知りもせずに。