「あー、もう夕方じゃん。お腹減ったぁ」
「そう？んじゃ、僕が作るよ」
「お、マジ？やったー」
「うん。ユメっちゆっくりしてていいよ」
「…」
色々不満はあるけど…
お家が大好きなヨッシーは、決して何もできないわけじゃなく何気に料理上手なんだ。
休日はこうやってよくご飯作ってくれるしね。
それでも根はだらしないからヨッシーが料理した後のキッチンはグチャグチャで後片付けが毎回大変なんだけど。
ま、完璧すぎる男なんて気持ち悪いしそれくらいのバランスで丁度いいかな、とは思ってる。
「はい。できた」
「うわ、炒飯！あと餃子…あー、この匂いビール飲みたくなる」
「ダメ。お腹に赤ちゃんいる人が何言ってんの」
「ちぇー」
「ピッピは僕が守ってあげるからねー」
「…」
抜けてるくせに私のお腹を撫でるヨッシーはちゃんと父親っぽい顔してる。
でもね？“ピッピ”はツッコミたいわ。
それ、おまえが推してるアイドルのあだ名だろーってね。
