「へぇ、歩夢いい子にしてるみたいだね」
「ひゃ…!」
ボーッとあっくんの写メを見ていると、突然後ろから声を掛けられて思わず変な声が出た。
咄嗟に振り向いた先にいたのはたっくんで…
携帯を持つ私の手に注がれていたその視線は、すぐにこちらに向けられた。
「おはよう、朱里」
「あ…おはよう、たっくん」
絶対疲れてると思ってたのに…
そんなの微塵も感じさせることなく、いつも通り眩しい笑顔を見せるたっくんに戸惑いながらも挨拶を交わすと、すぐクルリと前に向き直した。火にかけていたお味噌汁が気になったから。
「よし、できた。朝食は和食にしたんだけどよかった?」
「…」
「たっくん?」
ーーーパシャ…