昨晩は確か、たっくんのスイッチが入っちゃって全然止まってくれなくて、かなり遅い時間まで…

それで、意識を手放すみたいに気付いたら寝ちゃってたんだ。

それに、よくよく考えたら服を着た記憶もないのに… 私、ちゃんと服着てる。それも、すごく大きなシャツ…これ、たっくんのシャツだ。

ということは、裸のまま寝てる私を見兼ねたたっくんがこれを…



「…」



蘇る記憶達にすぐにカァ、と顔中に集まった熱。

普段は優しいたっくんも、夜は容赦してくれないから…



「あ…だから、たっくん疲れて…」



珍しくたっくんが起きない理由にやっと気付いた私は、赤くなった頬を両手で隠して。擽ったい気持ちを抑えながらソッと寝室を出た。