「ママのグラタン美味しーい」
いつもより賑やかな食卓。リュウジくんから貰ったロボットをそばに置き、グラタンを食べるあっくんのご機嫌は上々。
すっかりロボット気に入ってるみたい。
「歩夢、来週の木曜はミニカー持ってきてやるからな」
「わーい、ミニカー大好き!」
え、来週の木曜…?
それって、たっくんが出張で帰りが遅くなる日だ。
「リュウジくん最近よく来るけどどうしたの?それも、たっくんがいない日ばかりだし…偶然?」
ずっと気になっていたことを口にすれば、リュウジくんは呆れたような顔をする。
「はぁ?今頃気付いたのか?相変わらず鈍感だな…そんな偶然あるわけねーだろ」
「え?どういうこと?」
やれやれ…と言いながら、リュウジくんがポケットから取り出したのは携帯だった。
「これ、見てみ」
差し出された携帯に視線を落とすと、開かれていたのはメールの画面。そこには、たっくんとリュウジくんのこんなやりとりがあった。