「リュウジ~!」
「おい、こら。リュウジさん、だろ。ガキが呼び捨てすんなよな」
「リュウジ、会いたかった!」
「人の話を聞け!せめてリュウジくん、だろ。…ったく。ほら、今日も玩具持ってきてやったぞ」
「リュウジ、ありがとう!大好きー」
「このこの~可愛い奴め~。でも呼び捨てはやめろ」
玄関にしゃがみ込み、あっくんと目線を合わせて。
あっくんの髪をワシャワシャ~っとするリュウジくんも一瞬であっくんの虜。
「わっ!このロボットかっこいい!」
「当然だろ?なんたって俺が開発したんだから」
「リュウジすごいね!かっこいいね!」
「もっと褒めろ。そして呼び捨てはやめろ」
リュウジくんは大学卒業後、大手玩具メーカーに就職して、玩具の開発をしている。
だからいつもこうやって、あっくんに玩具をたくさん持ってきてくれるんだ。